ドアを開けると、そこには神野くんがいて……



「……よ」

「か、神野くん……!?」



思わず尻もちをつきそうになる。

腰がぬけるって、きっとこういうことを言うんだと思う……!



「ど、どど、どどうして、ここに……?」

「どうしてって、呼ばれたからな」

「誰に……っ!?」



すると、私の後ろで声がした。



「おー斗真。よく来たな、入りんさいな」

「よ、ばーちゃん」

「……へ?」



お、おばあちゃんと神野くんが、すごく親しげに話している……?ど、どういうこと……!?


混乱する私をよそに、おばあちゃんはスリッパを用意して、神野くんは「お邪魔します」と律儀に礼をして玄関から上がる。

私だけが状況を呑み込めずにボーっとその場に突っ立っていると、神野くんが私に近寄って小さな声で囁いた。