「な、なんか妙にフリフリしてない?このエプロン……」

「ほほほ」



おばあちゃんから手渡されたエプロンはピンク色で、裾にはレースが施されていて……って、あれ?こんなエプロンあったかな……?



「四の五の言ってると、帰ってしまうぞ」

「そ、そうだったっ」



廊下をパタパタ走り、カギを開ける。

そして「お待たせしました」と言いながら、少し重たいドアを開けた。


ガチャ


すると――



「……よ」

「か、神野くん!?」



思いもよらない人物が、玄関先で待っていたのでした。