不器用な神野くんの一途な溺愛



「あぁ~……私のバカ……」



私は悪循環を繰り返しながら家に着く。その日はあまりに思い詰めていたらしく、「ただいま」を言うのも「神野くんを誘えてないから明日はキャンセルで」とお母さんに伝えるのも、すっかり忘れてしまっていた。


だから私は、翌日になって「とんでもないことになった」と気づく。





ジュージュー



現在、土曜日のお昼12時。



課題をやり終え、そろそろお昼ご飯かなと、一階に下りた私の目に飛び込んできたのは、精一杯のおめかしをして、張り切ってご飯を作っているお母さんの姿だった。

それを見た瞬間、視界がひっくり返りそうになる。

と同時に、自分がとんでもないミスを犯してしまった事にも気づいた。慌ててキッチンに駆け寄り、お母さんに尋ねる。



「あ、あの、その料理って……?」