不器用な神野くんの一途な溺愛

「結局、小野宮さんしかもってないんじゃーん!」

「さすが小野宮さん!今度私が必要になったら貸してね~」

「あ、絆創膏は私が持ってるからね!猫ちゃんマーク付きだけど」

「あはは~!」

「……ふふ、あははっ」



楽しい、たのしい!

学校って、友達と話すのって、こんなに楽しい事だったんだっ。



「見て、小野宮さんが笑ってるよ!」

「じゃあこの流れのついでに、小野宮さんに何て呼んでもらうか自己紹介も兼ねて発表しようよ」

「流れ的には意味不明だけど、いーねー!」

「トップバッターは、私こと――」



楽しい時間はあっという間にすぎる。

気が重かった裁縫も皆いつの間にか完成していて……「さすが私たちだね」なんて言い合って、また笑った。

私は、今日のことを一生忘れないと思う。

一生、ずっと、私の心の中に残り続けてほしいって、そう思った。