「だから最初は話しかけるのもちょっと躊躇ったけど、最近小野宮さんが頑張って話そうとしてるのわかるし、話かけてみようかなって……で、話したら、こんな純粋ないい子なんて思わなかった!」
「そうそう、すごく優しいよね小野宮さんって」
「そ、そんな……っ」
手をブンブン振って否定する私に、周りの子は「本当だよ」とか「信じて」と言ってくれる。私は恥ずかしくなって、少々俯いて、続きを聞いた。
「だから、最初こそモヤッとしたけど、今は王子との恋を応援したいなって思ってるんだ私!」
「え」
「あ、私もそう思ってたー!」
「私も~。王子が小野宮さんに惹かれる理由も分かったし、友達として応援したいなって素直に思えるんだよね」
「……っ!」
「友達」――そんな贅沢な響きを、私が聞いてしまっていいんだろうか……。
神野くんとの恋も応援してくれると言ってくれ、その理由は友達だからと言ってくれ……



