そう――神野くんは、いつもズルい。
私の前だと、私の事を考えずに強引な事ばかりするくせに、私がいないところだと、まるでお姫様みたいに大事に扱ってくれている。
私が知らないところで私を大事にされても、私自身には分からないんだよ神野くん……。
自分が損してるって気づいてる?
神野くんがどれだけ不器用なのか、自分で分かってる?
「(神野くんは不器用。だけど、真っすぐな人)」
中島くんにたくさんの伝言を残す神野くんを想像してみる。どんな顔で、どんな気持ちで、どんな風に私のことを考えながら……?
「あれ、小野宮さん?顔赤いけど大丈夫?」
「へ、あ、うんっ」
いけないいけない、呆けちゃった。
急いで針仕事に戻る。だけど手に汗をかいちゃって、針がうまく持てない。ツルツル滑る針に何とか布を通そうと躍起になった、その瞬間――
プスッ
「あ、痛……」
私の前だと、私の事を考えずに強引な事ばかりするくせに、私がいないところだと、まるでお姫様みたいに大事に扱ってくれている。
私が知らないところで私を大事にされても、私自身には分からないんだよ神野くん……。
自分が損してるって気づいてる?
神野くんがどれだけ不器用なのか、自分で分かってる?
「(神野くんは不器用。だけど、真っすぐな人)」
中島くんにたくさんの伝言を残す神野くんを想像してみる。どんな顔で、どんな気持ちで、どんな風に私のことを考えながら……?
「あれ、小野宮さん?顔赤いけど大丈夫?」
「へ、あ、うんっ」
いけないいけない、呆けちゃった。
急いで針仕事に戻る。だけど手に汗をかいちゃって、針がうまく持てない。ツルツル滑る針に何とか布を通そうと躍起になった、その瞬間――
プスッ
「あ、痛……」



