不器用な神野くんの一途な溺愛

飛び級の初日で忙しかったのに、そんな時まで私の事を考えてくれていたのかな……。

しかもクラスの人には何も説明しなかったのに、中島くんには私のことでたくさんの伝言を残して――



『実は、神野に言われたんだよ。小野宮さんが登校してきたら話しかけてみろって。良いもんが見れるからって』

『小野宮さん来たら渡してくれって頼まれた。あと、困ってたら助けてやってくれって。

あ、それから』

『小野宮さんに絶対惚れんじゃねぇって、そう言われた。

俺のだからって』



「っ!」



思い出して、顔が赤くなる。体温も急上昇して、外の暑さも手伝って、一気に汗が出てきた。



「(だって……神野くんはズルいよ……っ)」