不器用な神野くんの一途な溺愛

かなり言葉足らずだけど、なんだか神野くんらしくて笑ってしまう。副委員長も「机と椅子を運ぶのは大変そうだった」って言ってたし、その時の神野くんのしかめっ面が浮かんできそう。


すると、一人の子が「あ」と思い出したように口にした。



「でも王子、中島くんにだけは何か言ってたよねぇ?」

「そうそう、急いで何か書いてて……その紙を中島くんに渡してたよね」

「え……」



紙って……。

まさか、あの紙?


スマホカバーに差していた紙のことを思い出す。あの紙は、中島くんが「神野から預かった」と私にくれたものだ。

中身は、放課後の秘密の特訓について。



『さすがに予習復習しねーとついていけねーから、俺が戻るまで特訓はオアズケ』