『先生、俺どうせやるなら自分のクラスで文化祭の準備してーんだけど』
『すまない神野、あと少しの我慢だ!』
しかも俺にいたっては、飛び級制度の期限が迫り、あと数日でこの二年のクラスとおさらばすんのに、律儀に放課後に残って手伝いをさせられている。
クラスの男子曰く、「神野(弟)がいると女子も優しいし寛容だから、頼むから手伝ってくれ」ってことだが……
俺からすれば「頼むから小野宮と会わせてくれ」――だ。
けど、俺と小野宮が会えない理由のもう一つに、小野宮本人に避けられているかもしれない、という疑惑も浮上している。
なんでそう思うかって?
答えは簡単だ。



