不器用な神野くんの一途な溺愛

小野宮は「あのね」と、離れていた俺との距離を詰める。そして俺と同じように座り、俺の手を握った。

小野宮の両手で、俺の片手が握られる。

すごく汗ばんだ手に包まれ、小野宮が今いかに真剣かが伝わった。



「お、おばあちゃん、ありがとう」

「あ?ばーちゃん?」

「うん……前より、も……仲良く、なれた」

「そりゃ、よかったな……?」



なんで俺にお礼なんだよ。
俺がなんかしたか?


だけど「もしかして」と思う所もあった。俺とばーちゃんが小野宮家の1階で話していた時だ。



「まさかお前、あの時聞いてたな?」



小野宮はコクリと頷く。「そっか」と、俺は震える頭を撫でた。