不器用な神野くんの一途な溺愛

「 (少しずつでいいから、私も副委員長さんみたいに喋ってみたいな) 」


そうしたら、希春先輩の様子が変な時も「どうしたんですか?」って、遠慮なく聞けるのにな。

副委員長さんの事を考えていたら、なんと副委員長さんの声が聞こえてきた。

しかも、放送で。


ピンポンパンポーン


「一年小野宮莉子、至急B棟2階会議室まで来るように。繰り返します――」


え、呼び出し……何で!?


「え、な、なん……え、わ、たし!?」


訳が分からなくて狼狽える。時計を確認すると、一限目まであと10分しかない!


「 (し、至急って言ってたし、とりあえず急いで会議室まで行かなきゃ!) 」


私の方向音痴は筋金入りだけど、もう二回も行ったし、たぶん大丈夫!


「 (あとは走らないようにダッシュして……あ〜違う、それじゃあ走ってるよ!)」


頭の中がグルグル……
足もガクガクしてきて……


「 (し、しんどいっ) 」


あぁもう、私が、

一体私が何をしたって言うの……っ!