1.風邪の時に送ってくれてありがとう。あと、おばあちゃんと前より仲良くなれたのは神野くんのおかげだよ

2.私はあなたの物じゃないからね。私が他に好きな人がいるって知ってるよね!?

3.キスばかりしないで。あと、不用意に近づかないこと!



こ、こんなものかな……?

でも神野くんを前にして、この内の何割を伝えられるか……。

まだ会ってないのに既に緊張してるんだよっ?


がんばれ、私!
気をしっかり!


気を引きしめるために、自分の頬をパンっと叩く。

すると、ちょうどおばあちゃんが部屋を訪ねてきて、私の摩訶不思議な行動に目を丸くした。


「莉子、何やってんだい」

「き、きあ、い……いれよう、かな、って……」


おばあちゃんこそ、どうしたの?

そう言うと、おばあちゃんはスマホを持って「教えて欲しいんだ」と困ったように言った。


「えぬえすえず、ってのが、さっぱり分からん」

「もし、かして……エス、エヌ、エス?」

「ほほ、それそれ」


前に設定した時に「ワタシはこんな物使わん」って言ってたのに。「使い方教えて」なんて、どうしたんだろ?