不器用な神野くんの一途な溺愛

「あり、がとう……っ。

し、しん、ぱい……してくれて」

「え……」


や、やった!

言えた! 言えたよ、神野くん!


実は秘密の特訓で少しずつ成果を上げていたものの、その実力を試す事がなかった。

クラスの人とはほとんど話したことないし、話しかけられもしなければ、話しかける勇気もなかったから……。


だから中島くんに話しかけられて、心配してもらえて……本当に嬉しい。


よかった。

お礼が言えて、良かったよ……。


安心していると、今度は中島くんが固まっているのに気づいた。


ん? あれ?
な、中島くん、大丈夫かな?


心配して、中島くんの肩をチョンチョンとつつく。

さっきの真似っ子でやって見たけど……嫌がられる、かな……っ?


だけど中島くんは「おわ!」と叫んで、次に「ありがとうございます!」と私にお礼を言ってきた。