不器用な神野くんの一途な溺愛


「あ、ごめん! 驚かせた!」


謝ったのは、中島くんだった。


「なか……くん、ご、ごめ、なさ」

「いや、俺こそごめん!名前を呼べばよかったなぁ、失敗失敗」


三限目の休憩時間。

そう言えば隣の席だった中島くんから、ほぼ初めて話しかけられる。


ちなみに、中島くんの反対側は神野くんの席だった。神野くんに怯えてた頃は、中島くんが壁になってくれたから、心の中で感謝してたっけ……。


「風邪引いてたんだろー? もう大丈夫?」

「う、うん……」

「そっか、よかった!」

「あ……」

「??」


「あ」で固まってしまった私を、中島くんは不思議そうな顔で見る。

私は緊張で、手に汗をかいてしまっていた。


でも、私、がんばれ……っ!