不器用な神野くんの一途な溺愛

「 (いちいち王子様みたいなシチュエーションでキスして来るから……。厄介なんだよね……っ) 」


神野くんからキスを受けると、自分がとても愛されてるようで……。

童話の中のお姫様のような気分になってしまって、戸惑うの……。


好き――とは告白されたけど、

男の子からそんな事を言われるのは初めてだし、どう反応したらいいのか分からないもん……。


だから、色んな意味を込めて、最近の神野くんは「要注意人物」って思ってる。

怖くないし、避けたくないし、むしろたくさんお話したいけど……

でも、気をつけなきゃ。


「 (私の初めてのキスが、あんな簡単に奪われたんだもん……。これから先も、用心しないと……っ) 」


そう意気込んだ時に、隣からチョンチョンと肩を触られる。

ビクッと肩が跳ねて「ひゃぃっ」と小さな声で叫んでしまった。