不器用な神野くんの一途な溺愛

「莉子がおらんったら、ワタシは命がなかったところだ。可愛い孫で命の恩人と言える莉子を、憎んで恨むわけないだろうに」

「でも小野宮は後悔してんだな」

「悪いのはワタシだ。あの時、莉子の目の前で倒れさえしなければな……」

「……」


仏壇の前で辛気臭いオーラを放つばーちゃん。この調子だと、今の小野宮のこと知らねーのか?

その時、俺のスマホがブブッと振動する。見ると、兄貴からメールが入っていた。


『さっき職員室に行ったんだけど、斗真の担任の先生が話があるみたいだよ。探してたから、職員室に行ってあげてね』


担任?

何の話なんだか。

公共の面前でキスをしたから何かの罰か? いや、さすがにそこまではねーか。


足が痺れてないのを確認し、茶を全部飲む。「ごちそうさま」と言って、仏壇の前に座った。チーンと鳴らして、手を合わせる。


そして――