「莉子の祖父は莉子がまだ小さい時に亡くなってな。中二まで莉子は人の“ 死”を身近に感じたことがなかった。
が、いつも元気なワタシがいきなり目の前で倒れてしまう――それはそれは、莉子にとって衝撃的なものだっただろうよ」
「何とか出来たのかよ?」
「一生懸命119にかけたらしい。けど、震えて上手く喋れなくてな。何度も聞き返されて、何度も喋ろうとして……。
結局、救急車を呼ぶことは出来たが、ワタシは倒れた後遺症で足が悪くなってな。よく言う脳梗塞ってヤツだの」
ばーちゃんは勢いよく足をパシッと叩く。話している内容とは違って、元気なばーちゃんだ。
「で、その時に医者が言ったらしい。“ もう少し早く病院に来ていれば違ったかもしれない”とな」
「なんでそう言いきれるんだよ」
「倒れてから病院で処置を受けるスピードが早いほど、後遺症が残る可能性は低いらしいぞ」
「でも確率の問題だろ?」
「そうだ、ワタシは全く当てに出来ん話と思うとる。
けど、莉子は違った」
ばーちゃんの顔は暗くなる。
が、いつも元気なワタシがいきなり目の前で倒れてしまう――それはそれは、莉子にとって衝撃的なものだっただろうよ」
「何とか出来たのかよ?」
「一生懸命119にかけたらしい。けど、震えて上手く喋れなくてな。何度も聞き返されて、何度も喋ろうとして……。
結局、救急車を呼ぶことは出来たが、ワタシは倒れた後遺症で足が悪くなってな。よく言う脳梗塞ってヤツだの」
ばーちゃんは勢いよく足をパシッと叩く。話している内容とは違って、元気なばーちゃんだ。
「で、その時に医者が言ったらしい。“ もう少し早く病院に来ていれば違ったかもしれない”とな」
「なんでそう言いきれるんだよ」
「倒れてから病院で処置を受けるスピードが早いほど、後遺症が残る可能性は低いらしいぞ」
「でも確率の問題だろ?」
「そうだ、ワタシは全く当てに出来ん話と思うとる。
けど、莉子は違った」
ばーちゃんの顔は暗くなる。



