不器用な神野くんの一途な溺愛

「中学校に入学した日の莉子だ。それはもう可愛くて、」

「俺のSNS登録しといたから、そこに送ってくれ」


するとばーちゃんは「余計な事を」と怒って俺からスマホを取り返した。


「で?」


本題に切り込む。


「どうして小野宮は喋れなくなったんだ?さっきばーちゃんがボヤいた“ 足が悪ぃ事”と関係あんのか?」

「……なに?」

「小野宮が申し訳なさそうな顔してたぞ。いたたまれないよーな、そんな感じだったからな」

「そうか……」


ばーちゃんは茶をコクリと飲んで、「実はな」と話し始めた。


「中二の時にワタシが莉子の目の前で倒れてしもーてな……。その時に両親は不在で、意識のないワタシを、莉子が一人でどうにかしないといかんかった」


その時、ばーちゃんは小さな仏壇に置かれていた写真に目をやる。男の人……小野宮のじーちゃんか。