不器用な神野くんの一途な溺愛

「こ、こ……わた、の……へや」

「おー」


可愛いプレートで「りこ」と書いてある。取っ手を握ったら、小野宮が自分の熱い手を、俺に重ねてきた。


「は、はい……るの?」

「あ? 入るに決まってんだろ」


好きな女の部屋に入らねー男がどこにいんだよ。いや、変な意味じゃねーよ。

風邪でフラフラしてる小野宮がベッドで横になるのを見たら安心出来る気がするから、絶対見届けてぇ。

けどこの女、何を勘違いしてんのか頑なに拒否する。


「い、いい……」

「はぁ、うぜぇ」


瞬間、小野宮を抱き上げて部屋を開ける。そして部屋着らしい物を見つけると、それと小野宮とをベッドに投げ込んだ。


「いいか、着替えてベッドに入ったら俺を呼べよ。廊下で待ってっから」

「え、あ……の、」

「それとも、脱がすの手伝ってほしーのかよ?」

「で……出て、って……っ」