不器用な神野くんの一途な溺愛

「莉子が世話になったね。良ければ莉子の部屋に連れて行ってあげておくれ。階段から落ちでもしたら大変だ」

「わかりました」

「ワタシの足が悪くなけりゃねぇ.......」


ばーちゃんの小さな声は、小野宮の耳にも届いたらしい。小野宮は何故だか申し訳なさそうな顔して、俺のシャツをキュッと握った。


「……じゃあ、お邪魔します」

「頼んだよ、1階で待ってるからね」

「? はい」


「待ってる」という言い方が少し引っかかったものの、小野宮と一緒に靴を脱ぎ、階段を上がる。

小野宮のイメージにピッタリの、優しい雰囲気の家だな。白を基調とした壁や床が、小野宮の存在を引き立てている。


「(改めて見ると……小野宮って、やっぱ可愛いんだよな)」


今は小野宮の顔が赤いからか、白い家にいると余計に目立って見えた。