不器用な神野くんの一途な溺愛

ピンポーン


「おば、ちゃ.......りこ.......だ、よ」


小野宮がそう言うと、中からバタバタと音が聞こえる。

確か、ばーちゃん足が悪いっつってたな――そんな事を思い出していると、背中から「重いよね、ごめんね」と途切れ途切れ聞こえる。


「お前もっと食え。軽すぎなんだよ」

「ご、ごめ.......ん」

「薬、効いたかよ?」


少し弾んだ声で「うん」と聞こえた。さっきより声色も良くなってるし、本当に効いたみてぇだな。

安心した、その時だった。


バタンッ


「莉子ぉ〜!!」


すごい迫力のばーちゃんが、ドアをぶち破らんとする勢いで出てきた。


「こんなになって可哀想に〜! 早く中へお入り!」

「へ.....き、だよ.....」

「こんなに顔を真っ赤にして平気なわけあるもんか! 今から医者に来てもらおうかね!」