不器用な神野くんの一途な溺愛

「さっきの話、聞いてたんでしょう?なら、続きを話すから残って。

交通委員長としてね」

「.......分かったよ」


そう言われると何も言い返せないのか、希春先輩は神野くんに「任せたよ」と素直に譲った。

「うるせー」と神野くん。全く重そうにする素振りは見せず、私をお姫様抱っこする。


そりゃ、本当は希春先輩が良いけど、でも体が本当にしんどくなってきた.......。

もう誰でもいいので、私を早くベッドに寝かせて.......。


そう思っていたけど、


「薬飲んだのか?」

「ま、だ.......」

「保健室ついたら絶対飲め。もし飲まねーんなら口移ししてでも飲ませるからな」

「っ!」


保健室に着いた時、私の安全って守られるのかな.......と、一抹の不安に駆られる。


「 (あぁ.......やっぱり希春先輩が良かった.......) 」


私と神野くんが保健室に向かった後――


希春先輩と副委員長は向かい合って立っていた。

先に口を開いたのは、副委員長だ。