不器用な神野くんの一途な溺愛


「喋れるんだねー、じゃあ話は早いね〜。単刀直入に聞くけどさ……

どうやって神野兄弟を落としたの?」

「か……へ?」

「同じクラスの神野くんと、交通委員長の神野希春先輩だよ〜」


亀井さんは私の肩にガバッと細い腕を回してくる。

彼女の腕に付いていたブレスレットが、私の頬を掠めて一瞬だけ熱くなり、そして痛み始めた。


でも、そんなことはどうでもよくて……

え、落とすって、何?


「ど、どゆ……こ、と……?」


恐る恐る、亀井さんの方を見る。

そして、彼女の顔を見てしまったことを瞬時に後悔した。

亀井さんはすごく笑顔だった。笑顔……なんだけど、怖い。

怖いくらいに笑っている。