赤ちゃんの名前は
戸山 健太郎(とやま けんたろう)と名付けた。

ちょうどおっぱいを飲み終えた健太郎を
一郎くんがそぅ〜と縦抱きにしてゲップをさせている。

一郎くんは、健太郎が生まれてから定時で仕事を終え、急いで病室へやってくる。
そして面会時間終了まで健太郎を抱っこしてる。

「沙緒里、健太郎の顔が毎日変わると思わない?」と今も一郎くんの逞しい腕に抱かれている健太郎。

「うん。ちょっとずつハッキリしてきたよね」

「うん。目元は沙緒里に似てるかなぁ…
まぁ、将来はイケメンだな!ハハハ。
明日は午後から退院かぁ
いよいよ我が家での育児開始だ。
それにしてもうちの健太郎は可愛いなぁ〜」
と寝てしまった健太郎の背中をトントンと優しく叩いてる。

「うん。だって私たちの子供だもん!」