「わたくし、信用ないんですかね?」
なんだか残念です、と呟けば、ハルト様は首を横に振りました。
「クラルテじゃなくて周りの男が信用できないんだよ」
はーーーーとあまりにも長いため息をつき、ハルト様はわたくしの肩に手を置きます。これは……本当は抱きしめたいんでしょうね。表情から、すっごく葛藤してるのがわかります。基本常識人なので、なんとかかんとかこらえているみたいですが。
「いってらっしゃい」
プレヤさんの影を利用して、わたくしはささっとハルト様の頬に口づけます。ハルト様は頬を真っ赤にしながら唇を引き結び、やがて「いってくる」と微笑んでくれました。
(よしよし。なんとか送り出せました)
ごねる夫を仕事に送り出すのも妻の大事な役目ですからね! 頑張らねばと思うわけです。
なんだか残念です、と呟けば、ハルト様は首を横に振りました。
「クラルテじゃなくて周りの男が信用できないんだよ」
はーーーーとあまりにも長いため息をつき、ハルト様はわたくしの肩に手を置きます。これは……本当は抱きしめたいんでしょうね。表情から、すっごく葛藤してるのがわかります。基本常識人なので、なんとかかんとかこらえているみたいですが。
「いってらっしゃい」
プレヤさんの影を利用して、わたくしはささっとハルト様の頬に口づけます。ハルト様は頬を真っ赤にしながら唇を引き結び、やがて「いってくる」と微笑んでくれました。
(よしよし。なんとか送り出せました)
ごねる夫を仕事に送り出すのも妻の大事な役目ですからね! 頑張らねばと思うわけです。



