「クラルテ……その状況については正直望むところだが」

「なんと!」


 いいんですか? 本当に? わたくし、ガチで放しませんよ? 邪魔だって言われてもまとわりつき続けますし、本気でイチャイチャしつづけますよ!?


「君が働くことに俺は賛成だ。クラルテはとても優秀な魔術師だし、自立した素敵な女性だと思う。この間の火事のときだって、君がいなければどうなっていたかわからない。本当に、感謝している。……まあ正直なところ、危険を伴う仕事だから心配だし、クラルテを誰にも見せたくないという気持ちはあるのだが」

「まあ……!」


 ハルト様ったら! わたくしのこと、独占したいんですって! 誰にも見せたくないんですって! どうしましょう? ……そんなこと言われたら、めちゃくちゃ嬉しいですし、ドキドキしちゃうんですけど!