もう届かない君へ

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「そういえば、圭斗って他の人に見えるのかな?」

「見えないんじゃね?俺なんか半透明だし、空中に漂ってる感じだし。」

「そっか。心乃葉ちゃんにも会わせてあげたかったんだけどな、、。」

「、、、いてっ!なんかにぶつかったぞ今。」

「何かにぶつかったってなんにもないよ?」

「でも、校門より先に進めないんだ。なんか、見えない壁がある感じで。」

「もしかして、圭斗は学校の外には出られなかったり、、?」

「あー、そうかも。じゃあ、申し訳ないけど俺はここまでな。また明日待ってるからさ。」

「うん。残念だけど、また明日!」

そうして私達は別れた。

「やっぱり、元通りではないよね、、、。」

圭斗に会えたことはすごく嬉しいけど、学校でしか会えないのはちょっと寂しいな。