もう届かない君へ


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「花純!同じクラスになれて良かったね!また一年間よろしく!」

「こちらこそ、よろしくね!」

「そういえば、さっき廊下で話してる先輩の話聞いたんだけど、この学校には都市伝説?的なものがあるらしくてね。」

「そうなの?どんな内容なの?」

「それが、すごくタイムリーでね、旧校舎ってあるじゃん。そこの二階と三階の間におっきな鏡があるらしいの。その鏡の前で会いたい人のことを思い浮かべながら鏡を見つめると、死んでしまった人でもその鏡に現れるんだって!」

「死んでしまった人、でも?それって、もしかして圭斗も、、!」

「ただの都市伝説だからね。本当かどうかはわからないけど、、、。試してみる価値はあると思う。一回行ってみたら?」

「うん!そうするね。心乃葉ちゃん、ありがとう!」

「ううん。私にはこれくらいしかできないからね。それに花純が元気ないとなんか悲しいし、、。」

「心乃葉ちゃん、、。私、早速今日行ってみる!」

「旧校舎はあんまり人がいないから気をつけてね!」

「うん、わかった。」