いつか永遠の眠りにつく日まで

見ると、みすぼらしい身なりの男がいた。男の後ろには同じような身なりの男が何人もいる。



「随分上等なマントじゃねぇの。」



そう言われてハッとした。

質素な見た目のものは持ち合わせておらず、与えられたドレスに与えられたマントをまとって来てしまったのだ。


(これでは目立ってしまう。)

まずいと思ったが時すでに遅し、男は卑しくニヤリと笑った。



「や、止めて…! 離しなさい…!」

「どこのお嬢さんだか知らねぇが、金目のもん全部寄越しな!」



そう言って、その手に力を込めた。

私は何も出来ずに、キュッと目を瞑った。


(あぁ、なんて非力なんだろう。)

こんなにも非力なのに、自力でルチェルナへ帰ろうだなんて。ましてや、一国を治めようだなんて。


目尻に涙が浮かんだ、その時。



「その娘を返してもらおうか。」



息を切らしたレオ様が、こちらを鋭く睨みつけていた。



「レオだ…!」

「くそっ…!」



男たちはレオ様の姿を認めると、次々にどこからともなく刃物を取り出した。

レオ様は左腰の剣の柄に手をかけると、スラリとそれを抜いた。



「無駄な戦いは、したくないのだが。」