いつか永遠の眠りにつく日まで

馬車に揺られること数時間、私たちはデネブリス最北端の街へと到着した。



「寒いっ…。」



まだ馬車の中だというのに、あまりの寒さにマントをキツく体に巻きつけた。


するとレオ様が自分のマントを私の肩にかけてくださった。

レオ様の匂いが、ふわりと鼻腔をくすぐる。



「着ておけ、俺はいい。」



ぶっきらぼうだが、優しい。



「ありがとう、ございます…。」

「あぁ。」

「今は初冬、こちらではもう雪が降り始めていますからね。温暖なルチェルナで育ったあなたには厳しいかもしれません。」



ジャスティアはそう言うと、自分のマントをレオ様に差し出した。

レオ様はそれを拒むと、そっと目を閉じた。


(また、寝れていないのかもしれないわ…。)



「もう間も無く、宿泊予定の宿に着くはずです。」



ジャスティアがそう言ってから数分、宿へと到着した。

ルチェルナからデネブリスへ来るときといい、ジャスティアのその正確さには驚かされる。



「この宿に要人の方々がいるはずですから、あなたは今日はここから出られないものと考えて下さい。」

「…分かったわ。」



ジャスティアに返事をしながら馬車を降りると、私は目を見開いた。