いつか永遠の眠りにつく日まで

ペンダントを取り出すと、台座に嵌った緑色の宝石がキラキラと輝く。


王位継承者の証。

ルチェルナにいた頃は、毎日これをしていた。こんなペンダントなのに、重くて重くて仕方がなくて。


私はそれを首にかけると、キュッと握り締めた。



「……私は、ルチェルナ王国第1王女、リーリア。王位継承権第1位。」



自分に言い聞かせるように、そう唱える。


私は母様のようにレオ様への想いを素直に打ち明けることが出来る日が来るのだろうか。


そもそも母様は、自分の父親を殺した相手をどうやって愛したのだろうか。

私はもしもレオ様がお父様を殺したとしたら、レオ様を代わらず好きでいることができるのだろうか。


もしもお父様やマーテルがレオ様を殺したら、2人を許すことができるのだろうか。


疑問ばかりが頭の中をぐるぐる回る。

(……分からない。)


ただ1つ言えるのは、私はこの状況で選択肢を持ち得ないということだけ。

私はただ、時の流れに従うだけ…。


(…そういえば。)


この戦争が終わって、もしもルチェルナが勝ったとしたら。

私は国へ帰って、マーテルと結婚するのだろうか。



「……。」



マーテルに恋愛感情を抱いていないと改めて実感してしまった今、私は……。

そっと目を伏せると、静かに1つ息を吐いた。