いつか永遠の眠りにつく日まで

けれどそんな母様は現国王であるお父様の目に留まり、妃として迎え入れられた。


とはいえ、目の前で父親を殺された母様がお父様に心を許すはずもなく。

そこからはお父様の猛アタックだったと聞く。



__『お父様ったら、すっごく熱烈なアプローチだったのよ。母様、ついつい惚れちゃったの。リーリアも、好い方に出会えるといいわね。』



母様はいつもその当時のことを思い出す度、懐かしそうに、けれどどこか複雑なものを抱えたように微笑んでいた。


そしてその日は、母様の命日になった。

母様の生家へと向かっていた道中、私たちは賊に襲われた。聞けば、かつての母様の国と残党だったという。

私たちは捕らえられて、山小屋のような場所に閉じ込められた。


そこに、城の騎士団が救出にやって来た。

心配して駆けつけたお父様も、騎士団に守られながらやって来ていた。


母様と私が助け出されると、騎士団全体、そしてお父様の緊張が解けた。


その時、茂みに挟んでいた賊の残党が、お父様に斬りかかった。それを間一髪庇ったのが、母様だった。

母様は、かつて敵だったお父様を守って死んだ。



「……母様。私は、…私は…。」