いつか永遠の眠りにつく日まで

「どうやら、国境の付近ではルチェルナの方が優勢のようです。」



部屋に食事を運んできてくれたリディが言う。

窓から外を眺めていた私は、その言葉に勢い良く振り返った。目が合うとリディは複雑そうに微笑む。



「あ…、ごめんなさい…。」

「いえ、仕方がありません。」



フランとビリーは騎士団には所属しているものの、レオ様の近衛兵として城に残るらしく。

なので、今現在の出撃はない。



「どうやらデネブリス軍はゴルディス山脈にトンネルを開けての奇襲を狙っていたようですが、そこをルチェルナ軍に読まれていたそうです。」



そう言いながら、リディは食事の用意を進める。



「死傷者はデネブリスの方が多く、一時撤退したそうです。」

「そう…。」



マーテルは無事だったのだろうか。

自分の従兄弟に思いを馳せるも、きっと生きているうちはその情報は入ってこない。


逆に情報がないということは、マーテルはまだ無事だと見て間違いないだろう。



「ゴルディス山脈周辺の新デネブリス地域には避難命令が出されたので、直に城下や最北端の地域が賑わうことになりそうですよ。」

「最北端の地域…?」