いつか永遠の眠りにつく日まで

愛する人を喪うかもしれない恐怖と、これからずっと隣り合わせでいなければいけないなんて。

愛する人はおろか、自分自身の明日の命すら危うくなる日もいずれ来るかもしれない。


死とは、なんて恐ろしいものなんだろうか。



「…私も、同じよ。」



もしも、お父様が死んでしまったら。マーテルが、死んでしまったら。

(そして……。)


リディがふと顔を上げた。私の顔を見て、悲しそうな顔をする。



「リーリア様は、レオ様を好いておられるですね。」

「っ……。」



涙が、次々と頬を伝っていった。

私はリディの問いに答えることなく、両手で顔を覆った。


(私は…。)



「……城へリーリア様がいらしてから、ずっとお2人を見てきました。特に、リーリア様のことは1番お側で見てきたつもりです。」



リディは悲しげに微笑むと、私の手をそっと取った。

そして私の手にハンカチを握らせてくれる。



「お2人を見ていれば分かります。きっと、ジャスティアだって分かっていると思いますよ。」

「リディっ…!」

「お2人がご自分の立場上、それを口にしないことも、態度に表さないことも。」