いつか永遠の眠りにつく日まで

それはやがて、レオ様自身の心まで覆ってしまった。


だから、ルチェルナ王国建国記念のあの日。

リーリア様を見つめるレオ様の目を見て、この方ならと思ってしまったのは否定できない。


道中や城に来てからの気遣いや、接し方を見ていれば分かる。


ジャスティアは2人に布団をかけ直し、改めてその寝顔を見た。

本当に、安らかで。そして、どこか幸せそうな寝顔である。


(レオ様がリーリア様をベッドに引っ張り込んだようですね…。)


困った人だ。

ただでさえ自分の感情に疎く、そして表現するのが苦手な方だというのに。


この道は、あまりに前途多難すぎる。


けれど、それでも。

ジャスティアはリーリアに目を向けると、右手を左肩に当て、そっとお辞儀した。


(ありがとうございます、リーリア様。)


あなたのおかげで、己に目を向けないレオ様が食事を摂り、こうして睡眠を取っている。

そしてこんなにも安らかな寝顔を晒け出している。


ここ最近、レオ様はどこか楽しそうなのだ。


それもきっと、あなたのおかげ。

どうかこれからも、レオ様が安らげる場所であるよう。


ジャスティアは頭を上げると、扉へ向かって踵を返した。