いつか永遠の眠りにつく日まで

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ジャスティアはレオの部屋を訪ねていた。


1時間経って起こしに行かないとうるさそうなので、念のためだ。

もししっかり寝ているようなら起こすつもりは全くなかった。



「失礼します。」



一応声をかけて部屋に入ると、部屋には寝息が響いていた。


暗闇の中目を凝らしてよく見ると、ベッドに横になったレオが、クッションを抱えるかの如くリーリアを抱えて眠っていた。

なんとも安らかな寝顔だ。


ジャスティアは主人のそんな姿にふっと笑みを零した。


父君である前国王が崩御されて跡を継いだはいいものの、右も左も分からない23歳の新王。

戦争好きだった父君の評判は芳しくなく、向けられる視線は好奇と、怒りや憎しみが混ざったものと。


そうして、レオ様はだんだんと心を閉ざしてしまった。

(元々静かな方ではあったが…、王になってからは益々加速してしまった。)


城に必要以上に厳重に警備を敷き、国民の不満が生まれないよう公務は手を抜かなかった。

城下の民には味方をしてもらえるよう、足繁く通って親しくなってしまった。


(死と隣り合わせなのだろう。)


レオ様は恐らく、死を恐れている。

恐れて恐れて、恐れてもその恐れは去らなくて。やがて、己を守るために強固な守りを固めた。