いつか永遠の眠りにつく日まで

「私が過労で倒れれば、その隙に逃げ出せるとは考えなかったのか。」



私はそう言われてハッとした。


けれど囚われの身とはいえ、良くしていただいているのは事実。



「私もレオ様と同等の食べ物を恵んでいただき、部屋を与えていただき、身の回りの世話までしていただいています。ルチェルナの姫として、していただいてばかりでは嫌なのです。」



そう言うと、私はふいとそっぽを向いた。

本心を言ってはいけない。


ただ、心配だっただけだなんて。


レオ様の言う通りだ。私からしてみれば、レオ様が倒れた方がいいに違いないのに。

なのに、気になってしまうんだもの。



「…お前は、本当に王に向いていないのだな…。」

「なっ…!」



ポツリと呟くレオ様に、私は噛みつくように向き直る。

確かに、逃げ出したいと思う程王位継承権第1位の肩書きは重かった。けれどそれなりに誇りと覚悟を持ってやってきたつもりだった。


反論しようと口を開きかけたその時、不意にレオ様は私に手首を掴まんで引き寄せると、空いている方の腕で私の身体を拘束した。



「なっ…、離して下さい!」



レオ様の腕から逃れようともがくけれど、当の本人は既に半分夢の世界に堕ちていて。

けれど腕の力はそのまま、私は身動きが取れなくなってしまった。