いつか永遠の眠りにつく日まで

部屋を出ると、部屋の警備に当たっていたフランとビリーがいた。



「…どちらへ行かれる。」



ジロリと睨みつけるビリーに苦笑しながら、私は扉を閉めた。



「レオ様の書斎へ。レオ様が許可を下さったから。」

「へぇえ! 俺らでも入れないのに!」



と、隣にいたフランが、驚いたように言う。

それを聞いて、私は少し驚いた。


フランやビリーですら入らないような所に、入る許可を下さったなんて。



「レオ様の書斎はあっちだよ。」



フランが指差す方を見ると、確かにすぐ隣だった。

意識するとやはり恥ずかしくなってしまう。


ルチェルナにいた頃もマーテルの部屋は同じ階あったけれど、間に一部屋挟んでいたし。

(何より……。)


私はレオ様の書斎をちらりと見ると、赤くなった顔を隠すように顔を俯けた。

マーテルをこんな風に意識したことなかったもの…。



「部屋の前まで送ってくよ、すごい近いけど。」



そう言いながら、フランが隣に並ぶ。

フランが隣にいるだけでどこか心強いのは、やはりマーテルに似たものを感じるからだろう。


(ということは、間違いなくこの感情は恋愛感情ではないわね…。)