いつか永遠の眠りにつく日まで

私が今分かっているのはこの城のことと、城下のほんの一部のことだけ。


この城は、湖に浮かぶ城だった。

周りを湖に囲まれ、城へ通ずる道は唯1つ、城の正門へと繋がる橋のみだった。


さらに城の敷地は高い城壁で四方を囲まれており、四隅にはさらに高い見張り塔がある。


敵が侵入するのは、恐らく不可能に近いだろう。

城自体は5つの塔から構成されていて、最も低い塔で3階、高くて7階建てだ。それらが円を描くように立ち並んでいる。


そして中央には、中庭。

ただでさえ見晴らしが良すぎて城の敷地から脱出することは困難なのに、警備も非常に固いときた。


(城にいる間に脱出するのは、不可能に近いわね…。)

だから私は、昨日と同じように城から出る機会を待つことにした。


城下は非常に栄えていて、宿や市場が立ち並ぶ。


市場は城を出て、向かって右手に広がっている。市場を抜けると、私がフランに発見された広場だ。

宿屋が栄えているのは反対の向かって左手だ。


とはいえ、昨日は城内のほんの一部しか見ることができなかったし、そう考えるとやはりまだまだだ。

私は腹をくくると、椅子から立ち上がった。