いつか永遠の眠りにつく日まで

昼過ぎ、ジャスティアが部屋を訪ねてきた。



「誰か教育係をとのことでしたが、残念ながらそれは出来かねます。」

「そう…。」

「……人員的な問題ですので、あなたの意思を踏みにじるものでないことはご理解いただきたいですね。」



そう言うジャスティアを見上げると、ジャスティアは眼鏡を直しながら続けた。



「レオ様が、城内の出歩きを許可されるとのことでした。まぁ、今更ではありますが。」

「そうね。」

「…丁度この部屋の隣が、レオ様の書斎です。城中の本はそこにありますから、本を読んで勉強なさっては。」

「え?」



レオ様の書斎が、この部屋の隣?

そんな話、1度も聞いたことがなかった。もうここへ来てから約1週間経つというのに。


そう思うと、なんだか急に恥ずかしくなってしまった。



「…あなたが書斎を訪れても、レオ様はお怒りにはならないでしょう。ただ大事な書類ばかりですので、私かレオ様が書斎にいるときに限定されますが。」

「…分かったわ。」



なるべくレオ様とは距離を保つようにしていたのに。苦労が水の泡だ。

ジャスティアが部屋から出て行くと、私は定位置である窓辺の椅子に腰掛けて窓の外を眺めて溜め息を1つ吐いた。