いつか永遠の眠りにつく日まで

翌朝、朝食を摂り終えた私は、やはり暇を持て余していた。



「ねぇ、リディ。」



部屋の掃除を済ませてくれるリディに声をかけた。

リディは一瞬私に目配せした後、すぐに視線を戻してしまった。



「なんでしょう。」

「どなたか、私に教育して下さる方はいないかしら。」

「…と言いますと?」

「昨日城下へ降りたとき、デネブリスのことをもっと知りたいと思ったのよ。」

「……。」

「やっぱり、駄目…かしら?」



リディにそう尋ねると、リディは少し思案した後私に向き直って言った。



「ジャスティア様に進言してみます。」

「ありがとう。」

「…仕事ですから。」



そう言うと、再び掃除に取り掛かった。


昨日私がフランのことを尋ねてからというもの、リディはずっとあの調子だ。

特段変わらないようにも見えるが、どことなく冷たいのだ。



「…もしかして、リディはフランが好きなの?」



ふと思いついたことを口にすると、リディは持っていた箒を床に落とした。

その様子から、動揺が伝わってくる。



「…失礼しました。」

「……いえ。」



私は少し呆気にとられてしまったが、やがて自分の失態に気が付いた。