いつか永遠の眠りにつく日まで

城に戻ると、早速リディに風呂に放り込まれた。



「ねぇ、リディ。」

「…なんでしょう。」

「フランって、意外と頼りがいがあるのね。」



そう言うと、リディはピクリと片眉を動かした。

そして心なしか、私を睨みつけているような感じを覚えた。



「…存じ上げませんわ。」



なんだか、突き放されてしまったようだ。


フランといると安心する。

それは心なしかマーテルと似ているからだということに、先程広場で名前を呼ばれた時に気が付いた。


(…マーテル。)

きっと、心配しているだろう…。一刻も早くルチェルナへ帰りたいが、そうもいかないと分かった。


綿密に計画を練る必要がある。


そしてもう1つ。今日気が付いたのは、レオ様が国民に慕われているということ。

顔が知れ渡っているのにあんなに少ない護衛で堂々と城下を歩けるのは、やはり信頼あってこそだろう。


そういえば、お父様はあんな風に城下を出歩くことはあったかしら。


そう考えて、書斎で政務をこなすお父様の姿しか知らないことに気がついた。

(もしかすると…。)


いいえ、もしかしなくても。


レオ様は、想像以上に立派な王なのかもしれない。