いつか永遠の眠りにつく日まで

翌々日、私は本当に午後を空けてくれたらしいレオ様と、レオ様の提案で城下に繰り出していた。


城下を知る良い機会が出来たはいいが、私はああ言ってしまった手前、複雑な思いを抱えていた。


レオ様の身なりは随分と質素で、護衛もフランだけだった。

フラン曰く、ビリーがいるとうるさいからだそうだ。



「レオ様! これ、召し上がって行きませんか!」

「レオ様、これ、リディに持って行ってくださいな!」

「レオ様!」

「レオ様!」



市場に出ると、レオ様は四方八方から声をかけられていた。

私はというとレオ様に感心しつつも、何よりも初めての市場に興味津々だった。


野菜に魚に、果物、パンや調味料。

ありとあらゆる物が所狭しと並べられていて、実に魅力的だった。



「市場ってすごいのね、何でもあるわ!」



王宮にあるような豪華なものはさすがにないが、服や雑貨、装飾品まで並んでいる。

こんなに多くの物を1度に見るのは初めてだった。



「お前って、本当に城に閉じ込められてたんだなぁ。」



店のおばちゃんにもらった林檎を丸かじりしながら、フランが不思議そうに言う。



「嘘は言っていないわ。」

「嘘をついているとは思ってないさ。ただ、本当に世間知らずなんだなって。」