いつか永遠の眠りにつく日まで

「デネブリスに戻ってから、ルチェルナ滞在中の公務が溜まっていてお前の相手をしてやれなかったからな。」



サラリと言ってのけるレオ様に、私はポカンとしてしまった。

(この人、私を攫ったのよね? 目的は分からないけれど、まるで客人に近い扱いをされている…?)



「え、と、大丈夫です。今日もフランとビリーが付き合ってくれましたから、充分に楽しめました。」



戸惑いながらもそう返すと、レオ様は少しホッとしたような表情を浮かべる。

私はいよいよ完全に困惑していた。


(レオ様は、一体何を考えていらっしゃるのだろう。)

私は完全に“レオ様”という人が分からなくなっていた。



「明後日午後だけなら空けられそうなのだが、どこか行きたい所や、したいことはあるか。」

「え、と…。」



行きたい所? 城下を案内していただければ、ルチェルナへ帰るときの役に立つ。

ずっと公務をしていらしたのなら、レオ様の息抜きにもなりそうだし…。


そこまで考えて、私は自分が流されかけていることに気がついた。このままではいけない、と。



「私にはあなたと一緒に行きたい所も、したいこともありません。ただ唯一、私をルチェルナへ帰していただきたいだけです。」



私がそう言うと、レオ様は途端に顔を歪めた。