いつか永遠の眠りにつく日まで

あの後、城内を探検した私は、与えられた部屋に戻って来ていた。


窓辺の椅子に腰掛け、外を眺めてはフランの言葉を思い出す。



__『リーリア様が熱で寝込んでいる間に、レオ様が手配したんだよ。』



(あれは一体、どういうこと…?)


ビリーの対応からして、フランの言ったことは恐らく事実。

だけど、だとしたらなぜ…?


(私の、ため…?)

そんなまさかと、都合のいい考えを捨てようとするも、やはり少し期待してしまう。



「って、期待って何よっ…。」



私はルチェルナ王国の姫、リーリア。

ここは敵国デネブリス国の王、レオ様の居城デネブリス城。


まずは城下に逃れて、新デネブリスに行こう。そして、西側からゴルディス山脈を越えて、ルチェルナへ。

(…できるの、かしら。)


1人の、ましてや女が移動できる距離なのだろうか。追手から逃れつつ、ルチェルナの姫であるとバレずに。


…弱気になってはいけない。

それはちゃんと分かってはいるけれど、やはりどうしても弱気になってしまう。


まずは、知識をつけないと。世間知らずの私だから、世間を知ることから始めるのが先決だろう。

恐らく長期戦になる。


(とりあえず城は一部だけれど何となく把握できたから、次は城下ね! とはいえ、城下に下りられる機会なんてあるのかしら…。)