いつか永遠の眠りにつく日まで

道の脇には、隙間なく花が植えられており、色鮮やかな花が心を踊らせる。

ふと上を見上げると、城の屋根に囲まれていた。


デネブリス城はどうやらいくつかの塔から構成されているようで、それらが円を描いているらしかった。

その円の中心が、ここ、中庭のようである。


中庭から見上げる空は狭く、どんよりと雲が立ち込めていた。



「あ〜、デネブリスは基本曇り空なんだ。あんまり気候が良くなくてね。」



フランはそう言うと、苦笑を零した。

私はというと、レオ様の言葉を思い出していた。



__『美しいな、ルチェルナの庭園は。デネブリスでは、こうもいかない…。』



あの言葉が嘘だったのではと疑うほど、この中庭の花は美しく咲き誇っている。

けれど、こんな曇り空の下…この寒い気候で…?


考え込む私に、フランが言った。



「あーっと、普段はね、中庭はこんなに色鮮やかじゃないんだ。」

「え…?」

「リーリア様が熱で寝込んでいる間に、レオ様が手配したんだよ。」

「どういうこと…?」



驚きを隠しきれない私を見て、ビリーが大きく溜め息を吐く。

そして、フランを睨みつけて言った。



「フラン、本当に喋りすぎた。口を慎め。」