いつか永遠の眠りにつく日まで

私も本来ならば、16で結婚するはずだった。


しかし、相手の国がデネブリスに吸収、統合されてしまったから、私の婚姻は白紙に戻りマーテルが婚約者になったのだが。


ルチェルナの法律では、女性は16、男性は18で成人を迎え結婚を許される。

マーテルは私より誕生月が遅く、今現在17なのだ。


だから半年後、マーテルが18になったら結婚するはずだった。


特に王族や貴族は女性が16になるのを待って結婚をする場合が多い。だから18というと、少し行き遅れてしまったという感じがしてしまう。

(半年以内に、私はマーテルの元に戻れるのかしら…。)


そんな考えが浮かんだが、すぐにその考えを振り払った。

不安になってはいけない。私はただ帰ることだけを信じ、その実現のために努力しなくては。



「じゃーん、中庭!」



フランの声にハッとして、顔を上げた。



「わ、ぁ…!」



私はつい、感嘆を漏らしていた。


目の前には、それは見事な中庭が広がっていたからだ。

中庭の中央には噴水があり、それを囲むようにベンチが備え付けてある。


噴水を中心に道が伸びており、それらは塔へと繋がっていた。