いつか永遠の眠りにつく日まで

そっと部屋の内側から扉を開くと、扉を警備していた兵に睨みつけられた。



「どちらへ?」



部屋の中にトイレもお風呂もある今、私にはこの部屋から出るような用事は特段ない。

(けれど…。)



「城内を見て回りたいのだけれど。」

「何を言ってらっしゃる、あなたは囚われの身だということをお忘れか?」



私から見て右手に立っていた衛兵が私を睨みつけて言う。

やはり軍人だけあって、その圧は凄まじいものがあった。けれど、私は負けじと言った。



「けれど鍵もかけられていないのだし、仮にあなたたち衛兵を振り切れたとして、私が部屋から出ることを誰が咎めるというの?」



そう言うと、衛兵は言葉を詰まらせた。



「くっ…。」



すると、私から見て左手に立っていた衛兵が、笑い声を漏らした。



「失礼。いや、レオ様が気に入るだけあるなぁと思って。」

「おいフラン! 口を慎め!」



フランと呼ばれたその衛兵は、右手に立っていた衛兵を止めると、私に笑いかけて言った。



「確かに、リーリア様の言う通りだ。リーリア様が部屋を出たとしても、咎められるのはあなたや俺らじゃなくて、鍵をかけなかったジャスティアだしね。」



そう言うと、「行こう。」と言って私の手を取って歩き出した。