いつか永遠の眠りにつく日まで

朝食を終えると、私は完全に暇になってしまった。


ルチェルナ城にいれば、今頃家庭教師の方が勉強を教えに来る時間だ。

そうでなくとも馬に乗りに行ったり、かじる程度の剣術を習いに行ったりする時間だ。


リディも他に仕事があるからとどこかへ行ってしまったし、どうしようか。


(って…、私は遊びに来ているわけではなくて、囚われの身なのに…。)

あまりに呑気な自分に気が付いて、ぶんぶんと頭を振った。


(とはいえ…。)

正直、自分が囚われの身であるということを忘れてしまうほど丁重な扱いを受けていた。


体調を崩せば一生懸命看病してくれ、さらには豪華な部屋に服、移動中ですらレオ様と同じ食事を与えてくれる。

今だって、別に鎖に繋がれているわけでもない。



「拍子抜けしちゃうわ…。」



どんな過酷な生活が待っているのかと構えていた私は、完全に困惑していた。

逃げ出すにも、私は世界を知らなすぎる。


(まずはこの城のこと、警備。そして城下のことを知らなければ、逃げたってすぐに捕まってしまうわ。)


そう思い立った私は、扉へと向かった。

この調子なら城内の散歩くらい許してくれそうなものだ。