いつか永遠の眠りにつく日まで

リーリアの部屋を訪れると、あの日のままになったその部屋は、リーリアの気配で溢れていた。



「…リーリア。」



俺には、お前があの王とどんな日々を過ごしたのか分からない。

けれど、きっと幸せな日々だったんだろう。


いつもこの城に閉じ込められて、きっと窮屈だったに違いない。


外の世界の広さに絶望し、自分の無力さや世間知らずを嘆いたことだろう。

けれど同時に、その自由に心を躍らせたことだろう。


俺の知るリーリアは、いつだってその肩に不相応な重荷を背負っていた。


国王となるプレッシャーに押し潰されそうなことを知っていたけれど、俺には何も出来なかった。

きっとあの王なら、その支えになれただろう。



「…リーリア。」



何度名前を呼んでも返事はないけれど、名前を呼ぶことを止められなかった。



「…好きだよ。」



ポツリと呟いてみるけれど、俺はもうハッキリと振られたんだった。

あの表情からして、きっと気付いていなかったんだろう。



「…好き、だったよ。」



幸せにしてやれなかった。

だからせめて、俺も国王と同じようにお前の願いを叶えてやりたいと、そう思う。


本棚の本を手に取るってみるも、難しくて正直意味が分からないものばかりだ。


けれど、前を…向かなきゃ、な。